受験でよく出る言葉
国語の問題では、言葉の意味だけでなく、由来や使われ方まで問われます。似た表現を並べて読むと、暗記した言葉が文章の中で働く姿まで見えてきます。
受験・学習にまつわる言葉
意味・由来・例文から、使う一語を比べられます。
青は藍より出でて藍より青し
あおはあいよりいでてあいよりあおし
弟子が師匠を超えること。後から育ったものが元のものを凌ぐことを指す。
以心伝心
いしんでんしん
言葉や文字を使わなくても、互いの心が自然に通じ合うこと。禅宗で言語や文字を超えて師匠の悟りが弟子の心に直接伝わることを表した語が日常語に転じた。深い信頼関係や長い付き合いの中で言葉を交わさなくても意思疎通できる状態を表す。特に長年連れ添ったパートナー、同じ道を歩んできた師弟、幼馴染など、積み重ねられた時間が生み出す深い相互理解を表す際に使われることが多い。
一諾千金
いちだくせんきん
一度した約束は必ず守ること。一度の承諾が千金に値するほど重みがあることを指す。
一将功成りて万骨枯る
いっしょうこうなりてばんこつかる
一人の将軍が功績を立てる陰には、多くの兵士が命を落としているということ。栄光の裏には無数の犠牲があることを指す。
一石二鳥
いっせきにちょう
一つの行動で二つの利益や目的を同時に達成すること。英語の諺「kill two birds with one stone」に対応する表現で、日本語でも効率的な方法や偶然の副次的効果を表す。単なる効率化だけでなく、予期せぬ副次的利益が生じた場合にも使う。「一挙両得(いっきょりょうとく)」が漢語系の同義語として並行して使われており、改まった文脈では「一挙両得」が好まれることもある。一石二鳥はより口語的・日常的な表現。
一刀両断
いっとうりょうだん
一太刀でまっぷたつに断ち切ること。転じて、迷いなく物事をすっぱりと決断・解決すること。複雑な問題や長引く議論を思い切りよく処理する様子を表す。「一刀のもとに断ち切る」に近いニュアンスで、明快な判断力を称える際に使われることが多い。優柔不断と対照的に使われることが多く、複雑な問題を思い切りよく解決するリーダーの資質として「一刀両断の判断力」が評価される場面も多い。
韋編三絶
いへんさんぜつ
書物を繰り返し熱心に読むこと。何度も読み返すほど本への情熱が深いことを指す。
殷鑑遠からず
いんかんとおからず
他人の失敗は自分への戒めとなる。手本とすべき悪い前例は身近なところにあるということ。
因果応報
いんがおうほう
善い行いには善い結果が、悪い行いには悪い結果が必ず訪れるということ。仏教の業(カルマ)の思想に基づき、原因と結果は必ず対応するという宇宙的な因果律を表す。日常会話では「悪いことをすれば罰が当たる」という意味で使われることが多い。転じて、悪い行いを戒めるだけでなく、日々の誠実な積み重ねが必ず報われるという積極的な意味でも使われる。因果の連鎖は単純に「罰が当たる」だけでなく、「善因善果」も同様に成立する。
烏合の衆
うごのしゅう
規律も統制もなく、ただ無秩序に寄り集まっているだけの集団のこと。烏(からす)が無計画に群れをなすように、共通の意思や指揮系統を持たない人々の集まりを指す。個々に力があっても組織として機能しないため、まとまった行動を取れず、外部からの圧力に対してすぐに瓦解してしまう。軍事・政治・企業組織など、統率の欠けた集団を批判したり、組織の弱体化を表現したりする際に幅広く用いられる。
覚えるときは、短い意味と使われる場面を結びつける
- 最初に一文の意味を自分の言葉に置き換え、次に由来や例文で記憶の手がかりを増やします。
- 四字熟語は漢字一字ずつに分解しすぎず、全体で表す状況をつかみます。
- 迷う語は類義語・対義語と見比べ、選択肢の違いを説明できるようにします。
まだ言葉が決まらないとき
場面や感情をそのまま入力して、意味の近い表現を探せます。