泰然自若
たいぜんじじゃく
四字熟語の意味
物事に動じず、落ち着いているさま。とくに予想外の出来事や危険に直面しても、あわてず平常の判断を保つ様子をいう。声を荒らげず表情を変えないことだけでなく、状況を見て必要な対応を続ける場面にも使う。気にかけない、何もしないという意味ではなく、心や態度を乱さず対処する姿勢を表す。準備や時間にゆとりがある状態とは違い、心や態度が乱れない点に焦点がある。
由来・語源
「泰然」は安らかでゆったりしたさま、「自若」はもとの状態を保つことを表すと辞書は解説する。コトバンク所収の日本国語大辞典は永井荷風『地獄の花』(1902)を日本語の初出例に挙げる。台湾教育部《成語典》は『金史』巻82の用例を掲げ、敵が矢石を放つ中でも普段どおり兵を指揮した場面を示す。古典文献の用例と日本語の初出記録は別の事実として区別する。
用例
- “急な質問を受けた登壇者は泰然自若として、資料を確かめてから答えた。”
- “大会で先に失点しても、監督は泰然自若とした態度で選手を励ました。”
- “機器が停止したとき、現場の責任者は泰然自若として手順書を開いた。”
- “予定が大幅に変わっても、旅行の添乗員は泰然自若に案内を組み直した。”
- “大勢の前で突然名前を呼ばれたが、彼女は泰然自若として話を続けた。”
英語訳
Calm and unshaken; composed in the face of trouble.
使うシーン
参考文献
このページで確認した資料
意味・由来の記述は、次の資料を照合して編集しています。
- コトバンク「泰然自若」 — 大辞泉・日本国語大辞典・四字熟語を知る辞典の見出し、読み、意味、構成語解説と1902年『地獄の花』の初出例を確認
- イミダス「泰然自若」 — 四字熟語辞典の読み、語義、「泰然」「自若」の説明を確認
- 台湾教育部《成語典》「泰然自若」 — 成語分類と語義、『金史』巻82・顏盞門都伝の用例を確認
- 漢字ペディア「泰然自若」 — 見出し・読み・四字熟語分類・意味を確認
編集の基本参考文献
- 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
- 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
- 三省堂編修所 編『新明解四字熟語辞典 第二版』三省堂, 2020年
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