言葉辞典
慣用句

尻に火がつく

しりにひがつく

慣用句の意味

事態が切迫して、のんびりしていられなくなること。

言葉の成り立ち

辞書は、事態が切迫してすぐ行動しなければならない状態を表す語義と、『譬喩尽』(1786)の用例を載せる。身体比喩や歴史的な成立の由来は、今回確認した辞書資料では示されていない。由来は未詳。

用例

  • “締切が明日に迫り、尻に火がついた。”

似た慣用句

切羽詰まる

英語表現

To have a fire under one's seat

使う場面

緊急切迫

参考文献

このページで確認した資料

意味・由来の記述は、次の資料を照合して編集しています。

編集の基本参考文献

  • 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
  • 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
  • 米川明彦・大谷伊都子 編『日本語慣用句辞典』東京堂出版, 2005年

関連する慣用句

故事成語

焦眉の急

しょうびのきゅう

眉毛が焦げるほど差し迫った危急の事態のこと。一刻の猶予もない緊急の状況を指す。

慣用句

切羽詰まる

せっぱつまる

事態が差し迫って、どうにもならなくなること。追い詰められること。

四字熟語

絶体絶命

ぜったいぜつめい

どこにも逃げ場がなく、手も足も出ない窮地に追い込まれた状態。日常会話では軽い場面にも誇張して使われる。

慣用句

腰を据える

こしをすえる

落ち着いてじっくり物事に取り組むこと。本腰を入れること。

慣用句

堪忍袋の緒が切れる

かんにんぶくろのおがきれる

我慢を重ねてきた人が、もうこれ以上こらえられず、怒りを表に出すこと。堪忍をためた袋の口を結ぶ緒が切れるという比喩で、限界を越えた瞬間を言う。「目くじらを立てる」は他人の小さな欠点を探して責める行為、「逆鱗に触れる」は本来は目上の怒りを買う語だが、現在は相手をひどく怒らせる意味にも広がった。こちらは怒る側がどれだけ耐え、ついに我慢できなくなったかに焦点がある。

慣用句

腹をくくる

はらをくくる

どのような結果になっても受け入れる覚悟を決め、思い切った行動に出る心境になること。『デジタル大辞泉』は覚悟を決める・決意を固める意とし、『精選版 日本国語大辞典』は「どんな結果になってもたじろがないように意を決する」と語釈する。うまくいかなかった場合の損まで引き受けたうえで前に出る、という重さがこの語にはある。辞典が類語として並べる「腹を決める」「腹を据える」「腹を固める」はほぼ同義で、言い換えが利く。

ことわざ

急いては事を仕損じる

いそいではことをしそんじる

何事も焦って急ぐと失敗しやすいということ。急ぎすぎると注意力が散漫になり、手順を飛ばしたり確認を怠ったりして、かえって手直しや取り返しに時間がかかってしまう。「急いては」は「急いで行動すれば」という仮定の表現、「仕損じる」は「やり損ねる・失敗する」の意。物事に落ち着いて取り組むことの大切さを説く、日本の代表的なことわざのひとつ。

慣用句

肩身が狭い

かたみがせまい

周囲に対して引け目を感じ、居心地が悪いこと。面目が立たないこと。

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