触らぬ神に祟りなし
さわらぬかみにたたりなし
ことわざの意味
面倒なことや危険なことには関わらない方が無難だということ。
言葉の由来
神様に触れなければ祟りもないという信仰的な発想から。余計なことに首を突っ込むなという教え。
使い方の例
- “あの問題には関わらない方がいい。触らぬ神に祟りなしだ。”
似たことわざ
英語の表現
Let sleeping dogs lie.
使う場面
参考文献
- 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
- 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
- 尚学図書 編『故事ことわざ辞典』小学館, 2012年
関連することわざ
歯に衣着せぬ
はにきぬきせぬ
相手への遠慮や気遣いをせず、思ったことをそのまま率直に言うこと。相手が聞いて不快に感じることも、ためらわずに直接言う様子を表す。率直さが美徳として機能する文脈では褒め言葉として使われ、無遠慮さや失礼さを指摘する文脈では否定的な意味合いを帯びる。日本文化特有の「建前と本音」の二重構造の中で、本音を包まずに直接言う行為を際立たせる表現でもある。
君子危うきに近寄らず
くんしあやうきにちかよらず
教養のある立派な人は、危険なことに近づかないものだということ。
馬の耳に念仏
うまのみみにねんぶつ
いくら意見や忠告をしても、まったく効き目がないこと。聞く耳を持たない相手への徒労を表す。何度説明や説得を試みても全く届かない状況を指す。仏教で有難い言葉とされる「念仏」でさえ馬には届かないことから、どれほど誠実な言葉も理解しようとしない相手には無意味だという含意がある。繰り返し指摘しても改善が見られない場面でよく使われる。
言わぬが花
いわぬがはな
すべてを言葉にして伝えるよりも、あえて口にしない方が奥ゆかしさや趣があり、相手への配慮にもなるということ。知っていても言わない、感じていても表に出さない——その沈黙の中にこそ言葉を超えた余韻と品格があるという日本的な感覚を表す。能楽の「秘すれば花なり」の美意識にも通じる表現で、情報の全開示が必ずしも最善ではないという含意も持つ。
善は急げ
ぜんはいそげ
よいと思ったことは、ためらわずすぐに実行すべきだということ。
逆鱗に触れる
げきりんにふれる
目上の人や権力者の激しい怒りを買うこと。君主や上位者の機嫌を大きく損ねることを指す。
糠に釘
ぬかにくぎ
いくら意見や忠告をしても、少しも手応えや効果がないこと。
水に流す
みずにながす
過去のいざこざや恨みをなかったことにすること。許すこと。