君子危うきに近寄らず
くんしあやうきにちかよらず
ことわざの意味
教養のある立派な人は、危険なことに近づかないものだということ。
言葉の由来
中国の儒教の教えに由来。君子たる者は無用な危険を避けるべきだという処世訓。
使い方の例
- “怪しい投資話には手を出さない。君子危うきに近寄らずだ。”
似たことわざ
対のことわざ
英語の表現
Discretion is the better part of valor.
使う場面
参考文献
- 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
- 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
- 尚学図書 編『故事ことわざ辞典』小学館, 2012年
関連することわざ
虎穴に入らずんば虎子を得ず
こけつにいらずんばこじをえず
危険を冒さなければ大きな成果は得られないということ。
殷鑑遠からず
いんかんとおからず
他人の失敗は自分への戒めとなる。手本とすべき悪い前例は身近なところにあるということ。
善は急げ
ぜんはいそげ
よいと思ったことは、ためらわずすぐに実行すべきだということ。
触らぬ神に祟りなし
さわらぬかみにたたりなし
面倒なことや危険なことには関わらない方が無難だということ。
覆水盆に返らず
ふくすいぼんにかえらず
器からこぼれた水は二度とその器に戻せないように、一度起きてしまったことはどれほど悔やんでも元の状態に戻すことができないということ。過去の失言・別れ・失敗・壊れた信頼関係など取り返しのつかない事態に対して用いられる。後悔への戒めとして機能するとともに、過去に縛られず前を向くことを促す含意も持つ表現である。
温故知新
おんこちしん
以前に学んだことをよく復習して新しい知識・見解を見出すこと。孔子が真の師たるべき資格として説いた言葉で、単なる知識の蓄積ではなく、過去の学びを現在の問いに照らし合わせることで新しい発見を得る知的姿勢を指す。現代では歴史や先人の知恵から現代的な解決策を見出す姿勢を表すのにも使われる。一方的な知識の蓄積でなく、問い直しと再解釈を重んじる。
急いては事を仕損じる
いそいではことをしそんじる
何事も焦って急ぐと失敗しやすいということ。急ぎすぎると注意力が散漫になり、手順を飛ばしたり確認を怠ったりして、かえって手直しや取り返しに時間がかかってしまう。「急いては」は「急いで行動すれば」という仮定の表現、「仕損じる」は「やり損ねる・失敗する」の意。物事に落ち着いて取り組むことの大切さを説く、日本の代表的なことわざのひとつ。
朱に交われば赤くなる
しゅにまじわればあかくなる
人は交わる相手や環境によって善にも悪にも変わるということ。悪い仲間や環境に染まってしまうことを戒める言葉。