言葉辞典
ことわざ

虎穴に入らずんば虎子を得ず

こけつにいらずんばこじをえず

ことわざの意味

危険を冒さなければ大きな成果は得られないということ。

言葉の由来

中国の『後漢書』班超伝に由来。班超が西域で敵の陣営に乗り込んだ故事から。

使い方の例

  • 新規事業に挑戦するのはリスクがあるが、虎穴に入らずんば虎子を得ずだ。

対のことわざ

君子危うきに近寄らず

英語の表現

Nothing ventured, nothing gained.

使う場面

挑戦リスクビジネス

参考文献

  • 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
  • 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
  • 尚学図書 編『故事ことわざ辞典』小学館, 2012年

関連することわざ

ことわざ

君子危うきに近寄らず

くんしあやうきにちかよらず

教養のある立派な人は、危険なことに近づかないものだということ。

ことわざ

急がば回れ

いそがばまわれ

急いで目的を達したいときほど、危険な近道ではなく、安全で確実な方法を選んだほうが、結局は早く着くというたとえ。遠回りそのものを勧める言葉ではなく、失敗ややり直しの大きい場面で、手順の確認や準備を省かないという判断を表す。締切が迫る仕事、慣れない道、重要な契約などで使いやすい。単に遅い行動を正当化する意味にはならない。

ことわざ

捕らぬ狸の皮算用

とらぬたぬきのかわざんよう

まだ手に入れていないものを当てにして計画を立てること。確実でない利益をあてにして、あれこれ皮算用をする行為のこと。まだ得ていない結果を前提にして喜んだり計画を進めたりする、根拠のない楽観的な行為を批判的に表す。英語の「孵化する前にひよこを数えるな(Don't count your chickens before they hatch)」に対応する。

四字熟語

二兎を追う者は一兎をも得ず

にとをおうものはいっとをもえず

二つのことを同時にしようとすると、結局どちらも成功しないということ。

ことわざ

能ある鷹は爪を隠す

のうあるたかはつめをかくす

実力のある者は、むやみにそれを見せびらかさないものだということ。

ことわざ

雨垂れ石を穿つ

あまだれいしをうがつ

小さな努力でも根気よく続ければ、いつか大きな成果を上げることができるということ。

四字熟語

臥薪嘗胆

がしんしょうたん

目的を達成するために長い間苦労に耐えること。復讐や大きな目標のために艱難辛苦を自ら課し、志を忘れず耐え続ける状態を指す。単なる受動的な忍耐ではなく、強い目的意識を持ったうえでの意図的な苦難への向き合い方を表す。雌伏して機会を待ちながら、時機を見計らって果断に行動に出るという積極的な忍耐の姿勢をも含んでいる。

ことわざ

急いては事を仕損じる

いそいではことをしそんじる

何事も焦って急ぐと失敗しやすいということ。急ぎすぎると注意力が散漫になり、手順を飛ばしたり確認を怠ったりして、かえって手直しや取り返しに時間がかかってしまう。「急いては」は「急いで行動すれば」という仮定の表現、「仕損じる」は「やり損ねる・失敗する」の意。物事に落ち着いて取り組むことの大切さを説く、日本の代表的なことわざのひとつ。

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