言葉辞典
故事成語

鶏口牛後

けいこうぎゅうご

故事成語の意味

大きな組織の末端にいるより、小さな組織でも長となった方がよいということ。大集団の末端より小集団の首領の方が本来の力を発揮できる。

故事の由来

中国の『戦国策』韓策に由来する。蘇秦が六国合従の策を説いた際に用いた言葉。「大きな牛の後ろより、小さな鶏の口の方がよい(寧為鶏口、無為牛後)」と語り、大国・秦の臣下になるより小国でも独自の道を行くべきと主張した故事から。

用例

  • 大企業の歯車になるより鶏口牛後で、中小企業のリーダーを選んだ。
  • 鶏口牛後の精神で独立し、自分の会社を立ち上げた。
  • 有名チームの控え選手より、弱小チームのエースの方が経験を積める。鶏口牛後だ。

類義の故事成語

鶏頭となるも牛後となるなかれ

対義の故事成語

寄らば大樹の陰

英語訳

Better to be the head of a dog than the tail of a lion

使うシーン

受験頻出ビジネススピーチ

参考文献

  • 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
  • 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
  • 尚学図書 編『故事ことわざ辞典』小学館, 2012年

関連する故事成語

故事成語

鶏肋

けいろく

大して役に立たないが、捨てるには惜しいもののこと。やめるに惜しいが続けても大した成果が得られないことを指す。

故事成語

虎の威を借る狐

とらのいをかるきつね

権力者の威光を背景に威張ること。実力のない者が強い者の権威を借りて他者を威圧することを指す。

故事成語

背水の陣

はいすいのじん

退路を断ち、後がない状況で全力を尽くすこと。川や海を背に陣を構え、逃げ場をなくすことで兵士を死力で戦わせた中国の軍事戦術が起源。「後がない状況に追い込まれた」という受動的な意味と、「自ら退路を閉じて覚悟を固めた」という能動的な意味の両面を持つ。単なる窮地の描写にとどまらず、決意の表明としても広く使われる。

ことわざ

虎穴に入らずんば虎子を得ず

こけつにいらずんばこじをえず

危険を冒さなければ大きな成果は得られないということ。

故事成語

烏合の衆

うごのしゅう

規律も統制もなく、ただ無秩序に寄り集まっているだけの集団のこと。烏(からす)が無計画に群れをなすように、共通の意思や指揮系統を持たない人々の集まりを指す。個々に力があっても組織として機能しないため、まとまった行動を取れず、外部からの圧力に対してすぐに瓦解してしまう。軍事・政治・企業組織など、統率の欠けた集団を批判したり、組織の弱体化を表現したりする際に幅広く用いられる。

故事成語

漁夫の利

ぎょふのり

二者が争っている間に、第三者が苦労せずに利益を得ること。他人の争いを利用して、自分が得をすることを指す。争っている両者がともに消耗する一方で、傍観していた第三者が最終的な勝利者になるという状況に使う。ビジネスや政治・外交の戦略的な文脈でもよく引用され、漁夫の利を狙う第三者の戦略を批判または分析するときに使われる。

故事成語

隗より始めよ

かいよりはじめよ

何事も手近なところから始めよということ。改革や計画は、まず自分自身や身近なことから着手すべきという教え。

故事成語

股肱の臣

ここうのしん

主君や上位者が最も信頼し、頼りにする忠実な家臣や部下のこと。腹心の部下を指す。

運営: テックジョイント株式会社 | サイトについて | プライバシーポリシー