故事成語
背水の陣
はいすいのじん
意味
川や海を背にして陣を敷き、退路を断って決死の覚悟で戦うこと。もう後がない絶体絶命の状況で全力を尽くすことを指す。
由来・語源
中国の『史記』淮陰侯列伝に由来する。漢の将軍・韓信が趙の軍と戦った際、わざと川を背にして陣を敷いた。兵士たちは退路がないと知って必死に戦い、大軍の趙軍を破ることができた。後に韓信は「兵を死地に置いてこそ活路が生まれる」と説明した。兵法の常識を逆手に取った奇策として名高い。
例文
- “倒産寸前の会社は背水の陣で新製品開発に賭けた。”
- “試験前日、背水の陣で徹夜の勉強をした。”
- “交渉の最終局面、背水の陣で最後の提案を行った。”
類義語
捨て身決死の覚悟
対義語
退路を確保する保険をかける
英訳
Fight with one's back to the wall; burn one's bridges
場面・テーマ
ビジネス受験頻出スピーチ
参考文献
- 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
- 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
- 尚学図書 編『故事ことわざ辞典』小学館, 2012年