言葉辞典
ことわざ

能ある鷹は爪を隠す

のうあるたかはつめをかくす

ことわざの意味

実力のある者は、むやみにそれを見せびらかさないものだということ。

言葉の由来

鷹は獲物を捕らえるまで鋭い爪を隠しているという観察から。

使い方の例

  • 彼は普段は目立たないが、能ある鷹は爪を隠すタイプだ。

似たことわざ

大賢は愚に似たり

英語の表現

Still waters run deep.

使う場面

謙虚実力処世

参考文献

  • 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
  • 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
  • 尚学図書 編『故事ことわざ辞典』小学館, 2012年

関連することわざ

ことわざ

虎に翼

とらにつばさ

もともと力のある者にさらに力が加わること。強いものがいっそう強くなること。

ことわざ

虎穴に入らずんば虎子を得ず

こけつにいらずんばこじをえず

危険を冒さなければ大きな成果は得られないということ。

ことわざ

捕らぬ狸の皮算用

とらぬたぬきのかわざんよう

まだ手に入れていないものを当てにして計画を立てること。確実でない利益をあてにして、あれこれ皮算用をする行為のこと。まだ得ていない結果を前提にして喜んだり計画を進めたりする、根拠のない楽観的な行為を批判的に表す。英語の「孵化する前にひよこを数えるな(Don't count your chickens before they hatch)」に対応する。

故事成語

驥足を展ばす

きそくをのばす

優れた才能や能力を十分に発揮すること。隠れていた能力が存分に発揮される機会を得ることを指す。

慣用句

腹に一物ある

はらにいちもつある

表面には出さないが、心の中に何か良からぬ考えや企みを隠していること。うわべは平静に見えても、内心では腹黒い意図が潜んでいることを指す表現。相手の真意が読めない場面や、表向きは友好的でも内心に策略を持つ人物を評する際に使われる批判的な言葉。「腹」が日本語で「本心・本音」を象徴する言葉であることに由来し、「腹を割って話す」とは対照的な状態を表す。

故事成語

虎の威を借る狐

とらのいをかるきつね

権力者の威光を背景に威張ること。実力のない者が強い者の権威を借りて他者を威圧することを指す。

故事成語

馬脚を現す

ばきゃくをあらわす

隠していた本性や悪事・失敗が暴露されること。化けの皮がはがれて正体が明らかになることを指す。

四字熟語

不言実行

ふげんじっこう

言葉で言わずに黙って実行すること。日本の伝統的な美徳の一つで、口先だけで何も行動しない人間より、黙って実際に動く人間を評価する価値観を表す。武士道・禅の精神とも関連し、「有言実行」と対をなす言葉。不言実行とは対照的な「有言実行」と対で語られることが多く、日本の職人や武士が体現してきた「言葉より行動」という価値観の根幹を表している。現代でも口先だけの人物への批判文脈で頻用される。

運営: テックジョイント株式会社 | サイトについて | プライバシーポリシー