驥足を展ばす
きそくをのばす
故事成語の意味
優れた才能や能力を十分に発揮すること。隠れていた能力が存分に発揮される機会を得ることを指す。
故事の由来
中国の古典に由来する。「驥」は一日に千里を走る名馬のこと。その名馬が足(足力)を存分に伸ばすという比喩から、優秀な人物が才能を十分に発揮することを「驥足を展ばす」と表現するようになった。
用例
- “新しいプロジェクトで驥足を展ばす機会を得た。”
- “適材適所に配置することで、各自が驥足を展ばせる環境を作る。”
- “長年くすぶっていた才能がついに驥足を展ばし、大きな成果を出した。”
類義の故事成語
対義の故事成語
英語訳
Show one's true ability; give full play to one's talent
使うシーン
参考文献
- 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
- 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
- 尚学図書 編『故事ことわざ辞典』小学館, 2012年
関連する故事成語
馬脚を現す
ばきゃくをあらわす
隠していた本性や悪事・失敗が暴露されること。化けの皮がはがれて正体が明らかになることを指す。
蛇足
だそく
本来不要なのに余計な付け足しをすること。なくても一向に支障がないのに加えてしまった余分なもの、あるいはその行為を指す。文章・発言・工程設計など、蛇に足を描くことでかえって完成度や本来の価値を損なう場面に広く使われる。余分を削ることで本来の輝きが戻るという逆説的な教訓を示す言葉でもあり、補足に「蛇足ながら」と断る慣用表現としても広く定着している。
足を引っ張る
あしをひっぱる
他人の仕事や努力を妨害したり、成功を阻んだりすること。チームや組織全体の前進を遅らせる邪魔な行為を指す。嫉妬や競争心から、前進しようとしている人を意図的に引き止めようとする様子を表す言葉。意図的な妨害のみならず、結果として足かせになってしまう状況にも使われる。一人の行動が集団全体の動きを鈍らせる場面で特に使われる表現。
揚げ足を取る
あげあしをとる
相手の言葉の些細なミスや言い間違いをとらえて、意地悪く責めたり批判したりすること。議論や会話の本質ではなく、言葉のあら探しに終始する行為を指す。「揚げ足」とは相手が失敗の隙をさらした瞬間を指し、それを巧みに捕まえて攻め込む様子を表す慣用句。建設的な議論を阻む、批判的なコミュニケーションの典型として否定的に使われることが多い。
足元を見る
あしもとをみる
相手の弱みや不利な立場につけ込んで、不当に有利な条件を押し付けること。相手の苦境や困り度合いを見透かして、値段や条件を吊り上げる行為を指す。「足元」とは比喩的に「相手が置かれた立場・状況の底辺」を意味し、そこを見透かして有利に動く様子を表している。駕籠かきが旅人の疲れ具合を見て料金を吊り上げた江戸時代の商習慣に由来する。
腕を振るう
うでをふるう
技量を十分に発揮すること。得意な技術を存分に見せること。
臥薪嘗胆
がしんしょうたん
目的を達成するために長い間苦労に耐えること。復讐や大きな目標のために艱難辛苦を自ら課し、志を忘れず耐え続ける状態を指す。単なる受動的な忍耐ではなく、強い目的意識を持ったうえでの意図的な苦難への向き合い方を表す。雌伏して機会を待ちながら、時機を見計らって果断に行動に出るという積極的な忍耐の姿勢をも含んでいる。
犬も歩けば棒に当たる
いぬもあるけばぼうにあたる
何かをしていれば思わぬ幸運に出会うこともある、ということ。また、出しゃばると災難に遭うという意味もある。