犬も歩けば棒に当たる
いぬもあるけばぼうにあたる
ことわざの意味
何かをしていれば思わぬ幸運に出会うこともある、ということ。また、出しゃばると災難に遭うという意味もある。
言葉の由来
江戸いろはかるたの冒頭、「い」の札として知られる句である。ことわざを知る辞典は、この句に古くから幸運に遭うとする解釈と災難に遭うとする解釈の二通りがあったと記し、世界大百科事典(旧版)の「ことわざ」の項も、江戸時代の時点ですでに両様に解されていたと述べる。 文字どおり読めば、犬が歩き回って棒で打たれるという災難の側の意味になり、幸運を読み取れる要素は字面にない。それでも用例の大半が思いがけない幸運を言うのは、自分を犬になぞらえてへりくだり、良いことに出会ったのをわざと「棒に当たる」と逆に言ってみせる、江戸の言語感覚によるものだとことわざを知る辞典は説明している。二つの意味は別々の由来から生まれたのではなく、一つの句の表と裏である。
使い方の例
- “散歩していたら偶然旧友に会えた。犬も歩けば棒に当たるだ。”
英語の表現
The dog that trots about finds a bone.
使う場面
参考文献
このページで確認した資料
意味・由来の記述は、次の資料を照合して編集しています。
- コトバンク「犬も歩けば棒に当たる」 — 大辞泉が災難の義と幸運の義を並立させること、ことわざを知る辞典が江戸いろはかるたの冒頭の句であること・古くから二通りの解釈があったこと・字義どおりでは災難の側で幸運の義は自らを卑下する逆説として成り立つことを解説すること、世界大百科事典(旧版)の「ことわざ」項も江戸時代に両様に解釈されていたと記すことの確認
編集の基本参考文献
- 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
- 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
- 尚学図書 編『故事ことわざ辞典』小学館, 2012年
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