言葉辞典
ことわざ

豚に真珠

ぶたにしんじゅ

ことわざの意味

価値のわからない者に貴重なものを与えても意味がないということ。

言葉の由来

新約聖書マタイ伝7章6節「聖なるものを犬に与えるな。また真珠を豚に投げるな」に由来。

使い方の例

  • 高級ワインの違いがわからない人に出しても豚に真珠だ。

似たことわざ

猫に小判馬の耳に念仏

英語の表現

Don't cast pearls before swine.

使う場面

無駄価値

参考文献

  • 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
  • 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
  • 尚学図書 編『故事ことわざ辞典』小学館, 2012年

関連することわざ

ことわざ

猫に小判

ねこにこばん

価値を理解する力のない者に、どれほど貴重なものを与えても無意味であること。猫が金貨の価値を認識できないのと同様に、相手が受け取る準備も能力もない場合、贈り手の厚意や優秀さは活きない。非難よりも困った諦めを帯びた観察として使われることが多く、相手を責める言葉ではなく、状況そのものへの感慨として使うのが自然な語感である。

ことわざ

馬の耳に念仏

うまのみみにねんぶつ

いくら意見や忠告をしても、まったく効き目がないこと。聞く耳を持たない相手への徒労を表す。何度説明や説得を試みても全く届かない状況を指す。仏教で有難い言葉とされる「念仏」でさえ馬には届かないことから、どれほど誠実な言葉も理解しようとしない相手には無意味だという含意がある。繰り返し指摘しても改善が見られない場面でよく使われる。

慣用句

目から鱗が落ちる

めからうろこがおちる

あることがきっかけで急に物事の真相や本質が理解できるようになること。今まで見えなかった真実が突然明らかになる体験を指す。何かを教わったり気づかされたりして、それまでの思い込みや誤解が一気に解けた瞬間に使う表現。「目から鱗が落ちた」と過去形でも使われる。単に「知識を得た」だけでなく、視野や認識が根本から変わったような発見の感覚が含まれる。

ことわざ

犬も歩けば棒に当たる

いぬもあるけばぼうにあたる

何かをしていれば思わぬ幸運に出会うこともある、ということ。また、出しゃばると災難に遭うという意味もある。

故事成語

羊頭狗肉

ようとうくにく

見せかけと実質が異なること。外見は立派でも内容が伴っていないことを指す。

故事成語

塞翁が馬

さいおうがうま

人生の幸不幸は予測できないということ。一見不幸に見えることが後で幸運につながったり、幸運だと思ったことが不幸の原因になったりすること。物事の結果を早急に判断することへの戒めとして使われ、長い目で見ることの大切さを含意する。「人間万事塞翁が馬」と長い形でも使われ、悲喜こもごもの人生観を端的に表す。過剰な喜びや悲嘆を戒める言葉でもある。

ことわざ

虎穴に入らずんば虎子を得ず

こけつにいらずんばこじをえず

危険を冒さなければ大きな成果は得られないということ。

故事成語

他山の石

たざんのいし

他の山から採れたつまらない石でも、玉を磨くのに役立てることができる。転じて、他人の過ちや欠点も自分の修養・向上の参考になるということ。悪い例からも学べるという教えで、他人の失敗を反面教師とする姿勢を表す。ただし本来の意味は「他人の言動や意見を自分の向上に役立てる」という中立的なものでもある。自分の向上に役立てるという中立的なニュアンスも持ち、反面教師よりもやや広い文脈で使える語。

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