空前絶後
くうぜんぜつご
四字熟語の意味
これまでに先例がなく、これからも類例が現れないだろうほど非常にまれな事柄のこと。「空前」は前例なし、「絶後」は後例もなしを意味し、組み合わせることで前後に例を見ない唯一無二の出来事を表す。良い事柄にも悪い事柄にも使えるが、現代では主に際立った業績や出来事に使われる。「前代未聞」と似ているが、前代未聞が「聞いたことがない驚き」に重点を置くのに対し、空前絶後は「前後ともに例がない希少性」に重点を置く。
由来・語源
「空前」(これまでに例がない)と「絶後」(後にも例がない)を組み合わせた四字熟語。「空前」は中国語にも同様の表現があり、「空前の事業」のように使われる。「絶後」も後例がないことを表す語として漢籍に見える。二つを組み合わせた「空前絶後」は日本語表現として定着した四字熟語で、前後ともに例を見ない唯一の出来事を強調する際に用いられる。「前代未聞(ぜんだいみもん)」は「これまで聞いたことがない」という驚き・衝撃に重点を置くのに対し、「空前絶後」は「前にも後にも例がない」という希少性・唯一性に重点を置く点で異なる。明治以降の文学・新聞に多く登場し、現代では特にスポーツの記録、芸術作品の評価、歴史的な出来事の描写などに使われる。
用例
- “五十年間負け知らずとは空前絶後の記録だ。”
- “空前絶後の大洪水として、後世まで語り継がれた。”
- “彼の演奏は空前絶後と評され、今なお伝説として残っている。”
- “空前絶後の発見が科学の歴史を書き換えた。”
- “空前絶後というほどの大成功を収めた企業が、数年後に倒産した。”
類義の四字熟語
対義の四字熟語
英語訳
"Unprecedented and unrepeatable." / "Once in a million years."
使うシーン
参考文献
- 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
- 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
- 三省堂編修所 編『新明解四字熟語辞典 第二版』三省堂, 2020年
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