言葉辞典
故事成語

肝胆相照らす

かんたんあいてらす

故事成語の意味

互いに心の奥底まで打ち明け合い、深く理解し合うこと。腹を割って話せる真に親密な関係を指す。

故事の由来

中国の古典に由来する。「肝胆」は肝臓と胆嚢のことで、内臓の奥深いところ、つまり心の深部を意味する。互いの肝胆を照らし合わせるように、深く心を開き合って交流することを「肝胆相照らす」と言うようになった。

用例

  • 長い付き合いの中で肝胆相照らす関係を築いてきた。
  • 真のビジネスパートナーとは肝胆相照らす間柄でなければならない。
  • 肝胆相照らす友人が一人いるだけで、人生は豊かになる。

類義の故事成語

腹を割って話す心の底まで打ち明ける

対義の故事成語

心を閉ざす表面的な付き合い

英語訳

Open one's heart to each other; be on intimate terms

使うシーン

受験頻出スピーチ

参考文献

  • 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
  • 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
  • 尚学図書 編『故事ことわざ辞典』小学館, 2012年

関連する故事成語

慣用句

腹を割って話す

はらをわってはなす

本音・本心を包み隠さず、率直に打ち明けて話し合うこと。建前や遠慮をなくして、本当の気持ちや考えをさらけ出した対話を指す。深い信頼関係があるときや、問題解決のために本音の対話が必要な場面で使う表現。日本文化における「建前と本音」の二重構造の中で、本音を切り開いて対話する特別な場を指す言葉。「腹に一物ある」(本音を隠す)とは対照的な状態を表す慣用句。

故事成語

管鮑の交わり

かんぽうのまじわり

非常に深く固い友情のこと。利害を超えた真心からの厚い友情を指す。

慣用句

腹に一物ある

はらにいちもつある

表面には出さないが、心の中に何か良からぬ考えや企みを隠していること。うわべは平静に見えても、内心では腹黒い意図が潜んでいることを指す表現。相手の真意が読めない場面や、表向きは友好的でも内心に策略を持つ人物を評する際に使われる批判的な言葉。「腹」が日本語で「本心・本音」を象徴する言葉であることに由来し、「腹を割って話す」とは対照的な状態を表す。

故事成語

刎頸の交わり

ふんけいのまじわり

首を刎ねられても後悔しないほどの、深く固い友情のこと。命を捨てても惜しくないほどの親密な交友関係を指す。

四字熟語

以心伝心

いしんでんしん

言葉や文字を使わなくても、互いの心が自然に通じ合うこと。禅宗で言語や文字を超えて師匠の悟りが弟子の心に直接伝わることを表した語が日常語に転じた。深い信頼関係や長い付き合いの中で言葉を交わさなくても意思疎通できる状態を表す。特に長年連れ添ったパートナー、同じ道を歩んできた師弟、幼馴染など、積み重ねられた時間が生み出す深い相互理解を表す際に使われることが多い。

慣用句

度肝を抜く

どぎもをぬく

相手を極度に驚かせること、また非常に強い驚きを受けること。予想をはるかに超えた衝撃・迫力・パフォーマンスに出会い、圧倒されるほどの驚きを表す強烈な慣用表現。良い意味(感動的な演技や美しい景色)にも悪い意味(衝撃的なニュースや突然の出来事)にも使われる。「驚く」という言葉の中でも特に強烈な驚きを指す場面で用いられる。

故事成語

切磋琢磨

せっさたくま

学問、技術、人格などを、手を抜かず丁寧に磨き上げること。また、同じ目標を持つ人どうしが、互いの学びや仕事を見せ合い、励ましや批評、ほどよい競争を通じて高め合うこと。仲良く協力するだけではなく、より良いものへ磨き上げる緊張感を含む。一人の努力についても使えるが、仲間との往復を強く表したいときは「切磋琢磨し合う」とすると伝わりやすい。勝敗だけを争うなら「しのぎを削る」、一人で専門性を深めることを端的に言うなら「研鑽を積む」が近い。同期、部活動の仲間、共同研究の仲間のように、近い立場で学び合う関係に置くと、互いに高め合う意味がよく出る。

故事成語

股肱の臣

ここうのしん

主君や上位者が最も信頼し、頼りにする忠実な家臣や部下のこと。腹心の部下を指す。

運営: テックジョイント株式会社 | サイトについて | プライバシーポリシー