言葉辞典
ことわざ

急がば回れ

いそがばまわれ

ことわざの意味

急ぐときこそ、危険な近道よりも安全な遠回りをした方が結局早く着くということ。

言葉の由来

琵琶湖を渡る船は速いが危険。急ぐなら陸路の瀬田の唐橋を回れ、という歌に由来。

使い方の例

  • 近道は危険だから、急がば回れで大通りを行こう。

似たことわざ

急いては事を仕損じる

対のことわざ

善は急げ

英語の表現

More haste, less speed.

使う場面

慎重安全

参考文献

  • 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
  • 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
  • 尚学図書 編『故事ことわざ辞典』小学館, 2012年

関連することわざ

ことわざ

急いては事を仕損じる

いそいではことをしそんじる

何事も焦って急ぐと失敗しやすいということ。急ぎすぎると注意力が散漫になり、手順を飛ばしたり確認を怠ったりして、かえって手直しや取り返しに時間がかかってしまう。「急いては」は「急いで行動すれば」という仮定の表現、「仕損じる」は「やり損ねる・失敗する」の意。物事に落ち着いて取り組むことの大切さを説く、日本の代表的なことわざのひとつ。

ことわざ

旅は道連れ世は情け

たびはみちづれよはなさけ

旅に同行者がいると心強いように、世の中もまた互いに助け合って生きていくべきだということ。「旅の道連れ」と「世の情け」を対句にした構造で、人と人のつながりが困難を乗り越える力になるという教えを示す。見知らぬ土地での旅と日常の社会生活を重ね、どちらの場面でも思いやりと相互扶助が不可欠だと説いている。転じて「人生という旅」の比喩としても広く用いられる。

ことわざ

猿も木から落ちる

さるもきからおちる

その道に優れた者でも、時には失敗することがあるということ。木登りを本業とする猿でさえ木から落ちることがあるように、専門家・名人・熟練者でも例外なくミスをする。他者の失敗を責めない戒めとして使われるほか、ミスをした自分や身近な誰かを慰める言葉としても用いられる。完璧を過度に求めることへの戒めともなる。

故事成語

焦眉の急

しょうびのきゅう

眉毛が焦げるほど差し迫った危急の事態のこと。一刻の猶予もない緊急の状況を指す。

ことわざ

河童の川流れ

かっぱのかわながれ

水泳の達人とされる河童ですら川に流されることがあるように、どれほど熟練した名人や達人と呼ばれる人でも、油断や不注意によって思わぬ失敗を犯すことがある。得意分野であるほど慢心しやすく、その油断こそが失敗を招く。この表現は失敗に対する戒めとして使われるとともに、失敗した相手を責めずに慰める場面でも用いられる。

故事成語

蛇足

だそく

本来不要なのに余計な付け足しをすること。なくても一向に支障がないのに加えてしまった余分なもの、あるいはその行為を指す。文章・発言・工程設計など、蛇に足を描くことでかえって完成度や本来の価値を損なう場面に広く使われる。余分を削ることで本来の輝きが戻るという逆説的な教訓を示す言葉でもあり、補足に「蛇足ながら」と断る慣用表現としても広く定着している。

ことわざ

千里の道も一歩から

せんりのみちもいっぽから

どんなに大きな事業や遠い目標でも、まず身近なことから着実に始めることが大切だということ。始めることの重要性と、一歩一歩の積み重ねを説く表現。壮大な計画の前に及び腰になっている人への励まし、あるいは行動を促す言葉として使われる。長い旅も足元の一歩からというイメージが明快で、動き出すことを後押しする力がある。

ことわざ

善は急げ

ぜんはいそげ

よいと思ったことは、ためらわずすぐに実行すべきだということ。

運営: テックジョイント株式会社 | サイトについて | プライバシーポリシー