へそを曲げる
へそをまげる
慣用句の意味
機嫌を損ねて意地を張ること。些細なことで不機嫌になり、素直でなくなる様子を表す言葉。子どもっぽい反応や、些細な怒りから意固地になる態度を批判的あるいはやや滑稽に指す場合が多い。「へそ」が体の中心(物事の核心)の象徴として使われることから、その中心が歪む(曲がる)ことで態度や気持ちが素直でなくなる状態を表す。大人に対して使うときにはやや批判的なニュアンスが伴う。
言葉の成り立ち
「へそ(臍)」は体の中心にあることから、日本語では「物事の中心・要の部分」を比喩的に指すことがある。「へそを曲げる」は文字どおり体の中心であるへそが曲がる(歪む)ことで、態度や気持ちが素直でなく歪んだ状態になることを意味する。また「へそ」は個人の意思や固執の象徴としても使われ(「へそ曲がり」=天の邪鬼な人)、この「へそを曲げる」という動作は感情的な固執・反抗を体で表したもの。「拗ねる(すねる)」「むくれる」といった言葉と近い意味を持つが、「へそを曲げる」はやや大人が使う場合に少し滑稽なニュアンスを含む場合が多く、「些細なことで意固地になる」という状況を批判的かつ軽蔑的なトーンで表す。日常的な人間関係・職場・家庭の場面で幅広く使われる表現。
用例
- “少し注意しただけで彼女がへそを曲げてしまい、話し合いが進まなくなった。”
- “子どもがへそを曲げても、感情的に叱るのではなく落ち着いて向き合うことが大切だ。”
- “上司に意見が通らなかったくらいでへそを曲げていては、組織では生きていけない。”
- “あのお客さまはへそを曲げやすいので、言葉を選びながら対応する必要がある。”
- “部長にへそを曲げられたら面倒なので、反論は言い方を工夫することにした。”
似た慣用句
対になる慣用句
英語表現
To sulk; To take offense; To become uncooperative; To get one's back up
使う場面
参考文献
- 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
- 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
- 米川明彦・大谷伊都子 編『日本語慣用句辞典』東京堂出版, 2005年
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関連する慣用句
鼻を折る
はなをおる
得意になっている人や傲慢な人の自尊心を打ち砕き、高飛車な態度を矯正すること。驕り高ぶった者を一撃で謙虚にさせる行為を指す表現。「鼻」が自尊心・誇りの象徴であることから、その鼻を「折る」ことで相手の驕りや慢心を打ち砕くイメージ。英語の「to take someone down a peg or two(上から引きずりおろす)」に対応する。「鼻が高い」と対照的な関係にある慣用句。
腹をくくる
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どのような結果になっても受け入れる覚悟を決め、思い切った行動に出る心境になること。覚悟を固め、逃げずに立ち向かう決意を表す言葉。不安や恐れを乗り越えて、開き直りを含む強い決断を示す表現。武士が腹帯を締めて臨戦態勢を整えたイメージが語源とされ、腹(本心・覚悟の座)をひとつに固めることを指す。「腹を割って話す」「腹に一物ある」と合わせて「腹の慣用句」の代表格のひとつ。
鼻が高い
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人の欠点や小さな誤りを探し出し、わずかな事を取り立てて強く非難すること。単に誤りを指摘したり、厳しく注意したりすること全部を指すのではない。この辞典での使い分けの目安としては、安全、金額、結論を左右する誤りを具体的に直すのは必要な訂正である。誤りの小ささに比べて、相手を責めることや粗を探すことが前へ出たときに、この慣用句が合う。言葉尻を攻めるなら「揚げ足を取る」、怒った目つきそのものなら「目を三角にする」が近い。誰かの抗議を「目くじら」と呼ぶ側にも、問題を小さく見せる働きがある。何が些細なのかを確かめて使いたい。
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ほねがおれる
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