言葉辞典
ことわざ

箸が転んでもおかしい年頃

はしがころんでもおかしいとしごろ

ことわざの意味

「箸が転んでもおかしい年頃」とは、箸が転がるほどの何でもない出来事にもおかしさを感じ、よく笑う年頃のこと。伝統的には十代後半の女性を指してきた。穴埋めで「○が転んでもおかしい」と問われたとき、○に入るのは「箸」だが、「年頃」までが見出し語である。「笑い上戸」は年齢を限定しない笑い癖のある人、「ゲラ」はよく笑う人の口語的な呼び方で、本語とは範囲が違う。現在の相手へ直接使うと性別や年齢の決めつけに聞こえることもあるため、昔を振り返る文や「まるで〜のようだ」という比喩に置くと使いやすい。

言葉の由来

表現のイメージは、箸が転がるほどの些細なことにも笑いが起こる若い時期である。現在の見出し形は伊藤整『感傷夫人』(1954〜55)の用例が辞書に挙がり、生田春月『聖書』には「箸が転んでも笑う」という近い形が見える。これらは使用例であり、語の成立時期や発祥とは区別したい。

使い方の例

  • “休み時間になると、箸が転んでもおかしい年頃の生徒たちの笑い声が廊下まで響いた。”
  • “昔の写真を見返すと、あのころは箸が転んでもおかしい年頃で、友人の一言だけでいつまでも笑っていた。”
  • “姪たちは箸が転んでもおかしい年頃らしく、撮影の掛け声だけで笑いが止まらなくなった。”
  • “娘を「箸が転んでもおかしい年頃だから」と決めつけず、何を楽しんでいるのか本人の話を聞いた。”
  • “同僚はよく笑うが、年齢を表したいわけではないので、ここでは「笑い上戸」と言うほうが合う。”

似たことわざ

箸の転んだもおかしい

英語の表現

At an age when even a falling chopstick seems funny.

使う場面

日常会話スピーチ笑い若さ

参考文献

このページで確認した資料

意味・由来の記述は、次の資料を照合して編集しています。

用法を考える際に参照した読者の疑問

ここは言葉を選ぶ人の迷いを知るための資料で、語義そのものの根拠にはしていません。

編集の基本参考文献

  • 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
  • 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
  • 尚学図書 編『故事ことわざ辞典』小学館, 2012年

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