七転八倒
しちてんばっとう
四字熟語の意味
激しい苦しみや痛みのために、転げ回ってもがき苦しむ様子。身体的な激痛(腹痛・打撲など)だけでなく、精神的な苦悩で途方に暮れる状態にも使う。「七転び八起き(七転八起)」が不屈の精神を表すのとは異なり、こちらは苦しみそのものを表す。似た言葉に「七転八起(しちてんはっき)」があり、七転八起は転んでも立ち上がる不屈の精神を表すが、七転八倒はもがき苦しむ状態そのものを強調する点で異なる。
由来・語源
辞書は「七」「八」を程度の甚だしさを表す数と解し、何度も転がって倒れる様子で苦痛や混乱を表す。『太平記』(14世紀後半)の用例を挙げる。「七転八起」と対をなして生じたという歴史的関係は今回の資料では確認できない。
用例
- “急性の腹痛で七転八倒し、救急車を呼ぶ羽目になった。”
- “試験前夜に七転八倒しながら問題集を解いた。”
- “初めての育児で七転八倒しながらも、なんとか乗り越えた。”
- “七転八倒の苦しみの末に生み出した作品は、確かに傑作だった。”
- “交渉の場で七転八倒しながら妥協点を探り続けた。”
類義の四字熟語
対義の四字熟語
英語訳
"Writhing in agony." / "Rolling in pain."
使うシーン
参考文献
このページで確認した資料
意味・由来の記述は、次の資料を照合して編集しています。
- コトバンク「七転八倒」 — 苦痛・混乱の語義と『太平記』(14世紀後半)等の用例を確認
- イミダス「七転八倒」 — 読みの異形と四字熟語としての語義を確認
- Jitenon「七転八倒」 — 読みの異形と『朱子語類』の出典表示を確認
編集の基本参考文献
- 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
- 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
- 三省堂編修所 編『新明解四字熟語辞典 第二版』三省堂, 2020年
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関連する四字熟語
七転び八起き
ななころびやおき
何度失敗してもその都度立ち上がって努力すること。転んでも転んでも起き上がる不屈の精神を表す。失敗や挫折を繰り返しながらも諦めずに前進し続ける姿勢を称える表現。挫折した人を励ます言葉、あるいは自分自身の意志を確かめる言葉として使われる。「七転八起(しちてんはっき)」とも書き、だるまの起き上がり小法師がこの精神を象徴する。
起死回生
きしかいせい
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捲土重来
けんどちょうらい
一度敗れた人や組織が、力を立て直して、再び勝負に出ること。試験、選挙、競技、事業のように、失敗と再挑戦の相手がはっきりした場面に合う。「捲土重来を期す」は、まだ成功していない段階で、巻き返す準備と決意を示す言い方である。反対に、望ましくない流行や問題が再び勢いを得ることにも使え、その場合は警戒する側の言葉になる。内に力をためて機を待つだけなら「雌伏」、もう一度勝負に戻るところまで言うなら「捲土重来」である。小さな遅れを取り返すだけなら「挽回」のほうが自然である。
頭を抱える
あたまをかかえる
難しい問題や困った状況に直面して、どうすればよいかわからず深く悩むこと。文字どおり両手で頭を抱えるような、深刻な困惑・行き詰まりの状態を表す言葉。解決策が見つからない焦りや絶望感を身体動作に例えた表現で、仕事・家庭・人間関係などあらゆる困難な場面に幅広く使われる。英語の「at one's wit's end(万策尽きた)」に対応する表現。
骨が折れる
ほねがおれる
物事が非常に難しく、多大な苦労・努力・手間がかかること。骨折するほどの過酷さで取り組まなければならない、困難な作業や状況を指す言葉。「骨を折る」(誰かのために尽力する)という能動的表現と対になる受け身の表現で、作業・状況そのものの困難さを客観的に描写する場合に使われる。「骨を折る」が他者への献身を指すのに対し、「骨が折れる」は物事の大変さ自体を描写する点が異なる。
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はしがころんでもおかしいとしごろ
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元の木阿弥
もとのもくあみ
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羹に懲りて膾を吹く
あつものにこりてなますをふく
一度の失敗に懲りて、必要以上に用心深くなること。