断腸の思い
だんちょうのおもい
故事成語の意味
腸(はらわた)が千切れるほど悲しく、辛い気持ちのこと。耐えがたい深い悲しみや苦悩を表す。
故事の由来
中国の『世説新語』に由来する。東晋の将軍・桓温が長江を遡る際、部下が子猿を捕まえた。母猿は子猿を追いかけて船に飛び込み、そこで絶命した。腹を割いてみると腸がすべて寸断されていたという。我が子への悲しみで腸が断ち切れた故事から、深い悲しみを「断腸」と表現するようになった。
用例
- “長年育てた会社を手放すのは断腸の思いだった。”
- “断腸の思いで愛犬を手術させることを決断した。”
- “断腸の思いでチームメンバーに別れを告げた。”
類義の故事成語
対義の故事成語
英語訳
Heartbreaking; heartrending; gut-wrenching
使うシーン
参考文献
- 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
- 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
- 尚学図書 編『故事ことわざ辞典』小学館, 2012年
関連する故事成語
鶏肋
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腹をくくる
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腹を割って話す
はらをわってはなす
本音・本心を包み隠さず、率直に打ち明けて話し合うこと。建前や遠慮をなくして、本当の気持ちや考えをさらけ出した対話を指す。深い信頼関係があるときや、問題解決のために本音の対話が必要な場面で使う表現。日本文化における「建前と本音」の二重構造の中で、本音を切り開いて対話する特別な場を指す言葉。「腹に一物ある」(本音を隠す)とは対照的な状態を表す慣用句。
刎頸の交わり
ふんけいのまじわり
首を刎ねられても後悔しないほどの、深く固い友情のこと。命を捨てても惜しくないほどの親密な交友関係を指す。