言葉辞典
慣用句

手を尽くす

てをつくす

慣用句の意味

あらゆる手段を試みること。できることを全てやること。

言葉の成り立ち

辞書は「あらゆる手段・方法をしつくす」意味を載せ、『宇津保物語』(970〜999頃)や『春色梅児誉美』(1832〜33)の用例を挙げる。「手」を手段と読む説明は語義の解説として示せるが、歴史的な成立過程は資料では確認できない。

用例

  • “手を尽くしたが、結果は変わらなかった。”

似た慣用句

万策を尽くす

対になる慣用句

手を抜く

英語表現

To try every possible means

使う場面

努力全力

参考文献

このページで確認した資料

意味・由来の記述は、次の資料を照合して編集しています。

編集の基本参考文献

  • 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
  • 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
  • 米川明彦・大谷伊都子 編『日本語慣用句辞典』東京堂出版, 2005年

関連する慣用句

慣用句

手を抜く

てをぬく

いい加減にやること。本来やるべき手順や努力を省略すること。

慣用句

至れり尽くせり

いたれりつくせり

相手への配慮が隅々まで行き届き、足りない点が見当たらないこと。宿泊、接待、案内、支援などを褒めるときに使う。品物や設備が多いだけでなく、受け手に必要なことが不足なく整っている、という評価を含む。この辞典での使い分けでは、気づきにくい要望まで満たす働きを強く言うなら「痒い所に手が届く」、説明や応対の親切さに焦点を置くなら「懇切丁寧」が近い。豪華さだけを理由に使うと、配慮という中心がぼやける。表記は「至れり尽くせり」であり、「至り尽くせり」ではない。

慣用句

腕を振るう

うでをふるう

技量を十分に発揮すること。得意な技術を存分に見せること。

四字熟語

縦横無尽

じゅうおうむじん

あらゆる方向に自由に動き回ること。思う存分に活躍すること。

慣用句

喉から手が出る

のどからてがでる

欲しくてたまらないこと。手に入れたい気持ちを抑えきれず、体のほうが先に動き出しそうなほど強い欲求を表す。品物だけでなく、人材・情報・時間など形のないものにも使う。「喉から手が出るほど」の形で程度を強める使い方が大半で、「喉から手が出た」と言い切る形はまず使わない。欲しがっている当人の切実さを言う言葉なので、他人の欲を責める場面には向かない。

慣用句

頭を抱える

あたまをかかえる

難しい問題や困った状況に直面して、どうすればよいかわからず深く悩むこと。文字どおり両手で頭を抱えるような、深刻な困惑・行き詰まりの状態を表す言葉。解決策が見つからない焦りや絶望感を身体動作に例えた表現で、仕事・家庭・人間関係などあらゆる困難な場面に幅広く使われる。英語の「at one's wit's end(万策尽きた)」に対応する表現。

慣用句

腕が鳴る

うでがなる

自分の実力を試したくてうずうずすること。力を発揮したくてたまらないこと。

四字熟語

暗中模索

あんちゅうもさく

手がかりが掴めず、見通しが立たないまま試行錯誤を繰り返すこと。暗闇の中で手探りする様子を比喩にした表現で、問題の解決策や方向性が見えない状況でも諦めずに探し続けることを表す。必ずしも否定的な意味ではなく、粘り強い探索の姿勢を指すこともある。「五里霧中(ごりむちゅう)」も類似した状況を表すが、こちらは方向性が全く見えない混乱状態に近く、暗中模索はより積極的な探索の意味合いが強い点で異なる。

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