初志貫徹
しょしかんてつ
四字熟語の意味
初めに抱いた志や目標を、途中で変えずに最後まで貫き通すこと。何かを成し遂げると決める「一念発起」とは時間の向きが違う。決意を固めた節目を言うのか、すでに抱いた志を続けて最後までやり遂げることを言うのかで選び分けたい。決意の強さという性格評価ではなく、出発点の志を保って実行を最後まで通したことを表す。
由来・語源
「初志」は初めに持った志、「貫徹」は最後まで貫き通すこと。二語を合わせて、最初に決めた心を保ち最後までやり遂げる意味になる。今回確認したコトバンクとJitenonの項目には特定の故事や古典典拠が示されていないため、字義の組み立てを超える由来は断定しない。
用例
- “大学で教員になると決めてから、初志貫徹で資格を取り、母校に戻った。”
- “初志貫徹を掲げ、五年間、週末の相談会を続けている。”
- “「子どもに本を届ける」という初志を貫徹し、町の図書室を開いた。”
- “一念発起して資格の勉強を始め、初志貫徹して試験に合格した。”
- “初志貫徹で毎朝の練習を続け、半年後の大会を完走した。”
対義の四字熟語
英語訳
To carry through with one's original intention.
使うシーン
参考文献
このページで確認した資料
意味・由来の記述は、次の資料を照合して編集しています。
- コトバンク「初志貫徹」 — 四字熟語を知る辞典の見出し・読み・最初の志を最後まで貫く意味と使用例を確認
- Jitenon「初志貫徹」 — 四字熟語分類・読み・意味と、「初志」「貫徹」の説明を確認
- コトバンク「一念発起」 — 成し遂げようと決心を起こす現代語義、仏教語からの転義と初出実例を比較用に確認
編集の基本参考文献
- 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
- 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
- 三省堂編修所 編『新明解四字熟語辞典 第二版』三省堂, 2020年
言葉の使い方をもっと磨きたい方へ
PR性格統計学にもとづき、伝え方・褒め方・関わり方を体系的に学べる検定講座。人間関係の悩みの解消に。
誤字脱字・表記揺れ・不自然な言い回しをAIがチェックし、伝わる文章に整えるクラウド校正ツール。
※ このボックスのリンクにはアフィリエイト広告が含まれます
四字熟語をもっと調べたい方へ
PR※ このボックスのリンクにはアフィリエイト広告が含まれます
関連する四字熟語
一念発起
いちねんほっき
ある物事を成し遂げようとはっきりと心に決意すること。仏教で菩提心を起こすことを「発起」と言い、そこに「一念」(一途な思い)を組み合わせた表現が日常語に転じた。現代では「よし、やろう」という前向きな決意を表す。特に年度の変わり目・転職・失敗の直後など、人生の節目に用いることが多い。心機一転と異なり、最初の一歩を明確に踏み出すニュアンスが強いため、具体的な行動開始を宣言する場面に向く。
継続は力なり
けいぞくはちからなり
何事も根気強く続ければ、やがて力や成果につながるということ。小さな努力も積み重ねることが大切だという教え。
一気呵成
いっきかせい
作業の流れを途中で切らず、ひと続きの勢いで文章や仕事を仕上げること。もともとは詩文を作り上げる場面に強く結び付くが、今は脚本、企画、改革など、まとまった仕事を完成まで進める場合にも使う。「数が一気に増える」の「一気」と同じく、ひと息にという感覚はある。しかし「一気呵成」は、量が増える自然な変化ではなく、作り手が取り組みを成し遂げる場面に選ぶ語である。急いで雑に終えることを褒める意味ではない。構想や下準備を済ませた後に執筆を一気呵成に進める、と言えば、準備から完成へ流れがつながった印象になる。単に同時に処理するなら「一斉に」、流麗に進む様子なら「一瀉千里」と使い分ける。
千里の道も一歩から
せんりのみちもいっぽから
どんなに大きな事業や遠い目標でも、まず身近なことから着実に始めることが大切だということ。始めることの重要性と、一歩一歩の積み重ねを説く表現。壮大な計画の前に及び腰になっている人への励まし、あるいは行動を促す言葉として使われる。長い旅も足元の一歩からというイメージが明快で、動き出すことを後押しする力がある。
雨垂れ石を穿つ
あまだれいしをうがつ
小さな努力でも根気よく続ければ、いつか大きな成果を上げることができるということ。
破天荒
はてんこう
それまで誰も成し遂げたことのないことを初めて行うこと。何が初めてかを具体的に示して使う。「前人未到」と近い。文化庁調査では「豪快で大胆な様子」と受け取る人も多く、性格を評する用法が広く見られるが、これは本来義ではない。何が未踏の成果なのかを文脈で示したい。本来義が指すのは、人柄でなく初めての達成である。
三日坊主
みっかぼうず
始めたことにすぐ飽きて長続きしないこと。また、そのような人をいう。日記や運動、勉強などを始めても早くやめてしまう場面に使う。「三日」は厳密な三日間ではなく、短く続かないことを強調する言い方。人をからかうほか、自分の飽きっぽさを少し自嘲して言うこともある。「石の上にも三年」や「継続は力なり」とは、続かなかった結果と継続の違いを表す。
優柔不断
ゆうじゅうふだん
ぐずぐずとして決断力に欠けること。「優柔」は気が弱く柔らかい性格を、「不断」は決断できないことを指す。性格的な特徴として用いられることが多く、批判的なニュアンスを帯びる。重要な局面で決断を先延ばしにする傾向を表す言葉。リーダーや上司に用いると批判的なニュアンスが強くなるため、使う場面と相手関係には注意が必要。反省や自省の文脈でも「自分の優柔不断を克服する」という形で使われる。