継続は力なり
けいぞくはちからなり
ことわざの意味
何事も根気強く続ければ、やがて力や成果につながるということ。小さな努力も積み重ねることが大切だという教え。
言葉の由来
住岡夜晃の『讃嘆の詩』には「念願は人格を決定す/継続は力なり」という句が見える。国立国会図書館のレファレンス回答は出典を未確定とし、平松折次が関わった大分夜間中学の校則にこの句が載っていたとする資料も紹介するが、具体的な出典は確認できない。句が住岡の詩にあることと、住岡が最初に作ったことは分ける。浄土宗の「精進」や梵語に直接由来する根拠も今回の資料では確認できず、初出・由来は未詳。
使い方の例
- “毎日少しずつでも勉強を続けることが大切だ。継続は力なりだ。”
- “継続は力なり——たとえ一日5分でも、英語の学習を欠かさずに続けてきた。”
- “地道な積み重ねが今日の自分を作っている。継続は力なりとはよく言ったものだ。”
- “才能より継続だと思う。継続は力なりを座右の銘に、10年間同じ練習を続けた。”
- “このプロジェクトが軌道に乗ったのも、諦めなかったからだ。継続は力なりを実感している。”
似たことわざ
対のことわざ
英語の表現
Persistence pays off.
使う場面
参考文献
このページで確認した資料
意味・由来の記述は、次の資料を照合して編集しています。
- コトバンク「継続は力なり」 — ことわざの意味と分類を確認
- TKG Japanese-English Learner’s Dictionary「継続は力なり」 — 意味とことわざとしての掲載を確認
- 国立国会図書館レファレンス「継続は力なり」の出典 — 出典調査は未解決で、平松折次が関わった夜間中学の校則に載っていたとする資料を紹介する記述を確認
- 『讃嘆の詩』「念願は人格を決定す/継続は力なり」引用 — 住岡夜晃の詩に句が現れることを確認(創始者・初出の証明とは区別)
- 京都大学論文「継続は力なり」 — 詩句の引用と住岡夜晃の生没年を確認
- 国立国会図書館書誌「讃嘆の詩」 — 詩集の書誌と著者情報を確認
編集の基本参考文献
- 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
- 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
- 尚学図書 編『故事ことわざ辞典』小学館, 2012年
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関連することわざ
塵も積もれば山となる
ちりもつもればやまとなる
わずかなものでも、積み重なれば大きなものになるということ。小さな努力・節約・積み立てを継続することの大切さを説く。毎日の些細な行動でも長く続ければ大きな成果を生むという教えで、貯蓄・学習・訓練など、地道な継続を励ます文脈でよく使われる。小さなことを軽視しないよう促す意味合いも含み、日々の習慣の力を示す表現。
雨垂れ石を穿つ
あまだれいしをうがつ
小さな努力でも根気よく続ければ、いつか大きな成果を上げることができるということ。
石の上にも三年
いしのうえにもさんねん
冷たい石の上でも長く座り続ければ温かくなる、というたとえから、最初は苦しく手応えがなくても、有益だと判断したことを粘り強く続ければ力や成果につながることをいう。新しい技能の習得や、環境に慣れるまでの努力を励ます場面で使う。三年という数字を文字どおりの期限とする言葉ではない。また、心身を傷つける環境まで耐え続けることを勧める意味でもない。
三日坊主
みっかぼうず
始めたことにすぐ飽きて長続きしないこと。また、そのような人をいう。日記や運動、勉強などを始めても早くやめてしまう場面に使う。「三日」は厳密な三日間ではなく、短く続かないことを強調する言い方。人をからかうほか、自分の飽きっぽさを少し自嘲して言うこともある。「石の上にも三年」や「継続は力なり」とは、続かなかった結果と継続の違いを表す。
千里の道も一歩から
せんりのみちもいっぽから
どんなに大きな事業や遠い目標でも、まず身近なことから着実に始めることが大切だということ。始めることの重要性と、一歩一歩の積み重ねを説く表現。壮大な計画の前に及び腰になっている人への励まし、あるいは行動を促す言葉として使われる。長い旅も足元の一歩からというイメージが明快で、動き出すことを後押しする力がある。
善は急げ
ぜんはいそげ
よいと思ったことは、ためらわずすぐに実行すべきだということ。
待てば海路の日和あり
まてばかいろのひよりあり
今は状況が悪くても、じっと待っていればそのうちよい機会がやってくるということ。
一気呵成
いっきかせい
作業の流れを途中で切らず、ひと続きの勢いで文章や仕事を仕上げること。もともとは詩文を作り上げる場面に強く結び付くが、今は脚本、企画、改革など、まとまった仕事を完成まで進める場合にも使う。「数が一気に増える」の「一気」と同じく、ひと息にという感覚はある。しかし「一気呵成」は、量が増える自然な変化ではなく、作り手が取り組みを成し遂げる場面に選ぶ語である。急いで雑に終えることを褒める意味ではない。構想や下準備を済ませた後に執筆を一気呵成に進める、と言えば、準備から完成へ流れがつながった印象になる。単に同時に処理するなら「一斉に」、流麗に進む様子なら「一瀉千里」と使い分ける。