三人寄れば文殊の知恵
さんにんよればもんじゅのちえ
ことわざの意味
凡人でも三人集まって相談すれば、文殊菩薩のようなすばらしい知恵が出るということ。
言葉の由来
文殊菩薩は知恵をつかさどる仏。一人では思いつかなくても、複数人で知恵を出し合えばよい考えが浮かぶ。
使い方の例
- “一人で悩むより三人寄れば文殊の知恵で、みんなで考えよう。”
英語の表現
Two heads are better than one.
使う場面
参考文献
- 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
- 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
- 尚学図書 編『故事ことわざ辞典』小学館, 2012年
関連することわざ
一を聞いて十を知る
いちをきいてじゅうをしる
一つのことを聞いただけで、その他の多くのことまで理解できるほど賢いこと。
三顧の礼
さんこのれい
優れた人材を招くために、目上の者が礼を尽くして何度も足を運ぶこと。また、そのような礼を受けた側が感激して誠心誠意仕える姿勢を指す場合もある。現代では主に、会社や組織が人材を熱心に迎え入れる際の礼遇を表す言葉として広く使われており、三国志の故事は時代を超えてリーダーシップと人材活用の手本となっている。
早起きは三文の徳
はやおきはさんもんのとく
早起きをすると何かしらよいことがあるということ。
塵も積もれば山となる
ちりもつもればやまとなる
わずかなものでも、積み重なれば大きなものになるということ。小さな努力・節約・積み立てを継続することの大切さを説く。毎日の些細な行動でも長く続ければ大きな成果を生むという教えで、貯蓄・学習・訓練など、地道な継続を励ます文脈でよく使われる。小さなことを軽視しないよう促す意味合いも含み、日々の習慣の力を示す表現。
以心伝心
いしんでんしん
言葉や文字を使わなくても、互いの心が自然に通じ合うこと。禅宗で言語や文字を超えて師匠の悟りが弟子の心に直接伝わることを表した語が日常語に転じた。深い信頼関係や長い付き合いの中で言葉を交わさなくても意思疎通できる状態を表す。特に長年連れ添ったパートナー、同じ道を歩んできた師弟、幼馴染など、積み重ねられた時間が生み出す深い相互理解を表す際に使われることが多い。
十人十色
じゅうにんといろ
人はそれぞれ好みや考え方が違うということ。十人いれば十通りの個性があること。多様性を認め、他者との違いを自然なものとして肯定する表現。価値観・趣味・意見の違いを指摘したり、その違いを受け入れる文脈で使われる。「こう考えるのが普通だ」という思い込みを諌めるときや、意見の多様さを示すときにも引用される。
朱に交われば赤くなる
しゅにまじわればあかくなる
人は交わる相手や環境によって善にも悪にも変わるということ。悪い仲間や環境に染まってしまうことを戒める言葉。
一挙両得
いっきょりょうとく
一つの行動で二つの利益を同時に得ること。