言葉辞典
慣用句

口が軽い

くちがかるい

慣用句の意味

秘密を守れず、すぐにしゃべってしまうこと。

言葉の成り立ち

口をすぐ開いて話す様子から、秘密などをすぐに話してしまう意味になったという説明が研究論文で示される。辞書は1777年の用例を挙げるが、語の歴史的な成立経緯までは確認できない。

用例

  • “あの人は口が軽いから、秘密は言えない。”

似た慣用句

おしゃべり

対になる慣用句

口が堅い

英語表現

Loose-lipped; indiscreet

使う場面

信頼注意

参考文献

このページで確認した資料

意味・由来の記述は、次の資料を照合して編集しています。

編集の基本参考文献

  • 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
  • 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
  • 米川明彦・大谷伊都子 編『日本語慣用句辞典』東京堂出版, 2005年

関連する慣用句

慣用句

口が堅い

くちがかたい

秘密をよく守り、余計なことを言わないこと。

慣用句

口が滑る

くちがすべる

言うつもりのなかったことをうっかり言ってしまうこと。

ことわざ

口は災いの元

くちはわざわいのもと

不用意な発言や軽はずみな言葉が、本人にとって予期せぬ災難や困難を引き起こす原因となることがある。言葉はひとたび口から出ると取り消すことができないため、発言には十分な注意が必要であるという教訓。怒りや感情的な状態での言葉、機密の漏洩、場をわきまえない一言に対する戒めであり、SNS全盛の現代においてこの教訓はより一層重みを増している。

ことわざ

目は口ほどにものを言う

めはくちほどにものをいう

目つきや表情は、口で言う言葉と同じくらい気持ちを伝えるものだということ。

慣用句

気が置けない

きがおけない

遠慮や気遣いが不要で、打ち解けられる間柄であること。一緒にいて気を遣わなくてよい、心から安心できる相手を指す肯定的な表現。「気が置けない友人」といえば、気心が知れた親しい友人という意味になる。ただし、「気を遣わせて申し訳ない」「なんとなく信用できない」などの否定的な意味で誤用される例が非常に多く、文化庁の調査では約半数が誤った意味で使っているとされる。誤解が生じやすいため、使う場面では文脈を補うか、言い換えを検討するのが無難。

ことわざ

言わぬが花

いわぬがはな

すべてを言葉にして伝えるよりも、あえて口にしない方が奥ゆかしさや趣があり、相手への配慮にもなるということ。知っていても言わない、感じていても表に出さない——その沈黙の中にこそ言葉を超えた余韻と品格があるという日本的な感覚を表す。能楽の「秘すれば花なり」の美意識にも通じる表現で、情報の全開示が必ずしも最善ではないという含意も持つ。

慣用句

腹を割って話す

はらをわってはなす

本心を包み隠さず打ち明けて話し合うこと。辞書の見出しは「腹を割る」で、精選版日本国語大辞典はこれを「本心をうちあける。包み隠さずすべてをさらけ出す」と説き、デジタル大辞泉は用例として「腹を割って話す」の形を挙げる。遠慮や駆け引きをやめ、考えていることをそのまま相手に見せる対話を指す。対立を収めたいとき、あるいは相手を信頼していると示したいときに使い、「腹に一物ある」状態とはちょうど正反対である。

慣用句

歯に衣着せぬ

はにきぬきせぬ

相手への遠慮や気遣いをせず、思ったことをそのまま率直に言うこと。相手が聞いて不快に感じることも、ためらわずに直接言う様子を表す。率直さが美徳として機能する文脈では褒め言葉として使われ、無遠慮さや失礼さを指摘する文脈では否定的な意味合いを帯びる。「衣」は絹ではなく衣服の「きぬ」を指し、「歯に絹着せぬ」と書くのは誤記とされる。

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