言葉辞典
慣用句

相槌を打つ

あいづちをうつ

慣用句の意味

相手の話に調子を合わせて、うなずきや短い返事などで受け答えをすること。相手の話を聞いていることを示す場面で用いるが、相槌を打つこと自体が全面的な賛成を意味するわけではない。会話の流れに応じた反応であり、相手の言葉をそのまま自分の意見として引き受けることとは区別する。『相槌を入れる』ではなく『相槌を打つ』という形で用いる。

言葉の成り立ち

『相槌』は、鍛冶で二人が交互に槌を打ち合う名詞義と、相手の話に調子を合わせて受け答えをする会話の名詞義を持つ。鍛冶の語義には『塵袋』(1264〜88頃)の例、会話の語義には『西鶴五百韻』(1679)の例が資料に載る。『相槌を打つ』の項にも17世紀前半の用例が載るが、会話義がその時に発生したとまでは断定しない。国立国語研究所の解説では、相槌を「話を聞いているよ」と伝えるコミュニケーション上のサインの一つとして説明している。特定の人物・時代を発祥とせず、確認できる語義・用例・働きの範囲にとどめる。

用例

  • “話を聞きながら適度に相槌を打つと、相手も話しやすい。”
  • “会議では相槌を打ちながら要点をメモした。”
  • “彼は相槌を打っていたが、提案に全面的に賛成したわけではない。”
  • “店員の説明に相槌を打ち、分からない点を質問した。”
  • “相槌を打つだけでなく、最後に自分の考えも伝えた。”

英語表現

to respond with nods and brief replies; to acknowledge what someone is saying

使う場面

ビジネス日常会話

参考文献

このページで確認した資料

意味・由来の記述は、次の資料を照合して編集しています。

編集の基本参考文献

  • 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
  • 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
  • 米川明彦・大谷伊都子 編『日本語慣用句辞典』東京堂出版, 2005年

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