万死一生
ばんしいっしょう
四字熟語の意味
ほぼ助かる見込みのない危険な状況の中で、かろうじて命をつなぐこと。
由来・語源
一万の死の中にわずか一つの生がある、という極限的な状況を表す。「九死一生」とほぼ同義。
用例
- “万死一生の思いで激流を泳ぎ切った。”
類義の四字熟語
英語訳
A narrow escape from death
使うシーン
参考文献
- 新村出 編『広辞苑 第七版』岩波書店, 2018年
- 松村明 編『大辞林 第四版』三省堂, 2019年
- 三省堂編修所 編『新明解四字熟語辞典 第二版』三省堂, 2020年
関連する四字熟語
絶体絶命
ぜったいぜつめい
どこにも逃げ場がなく、まったく手も足も出ない究極の窮地に追い込まれた状態。「絶体」「絶命」はともに陰陽道の凶相の方位を指し、どの方向に進んでも凶というところから、逃れる手段が一切ない最悪の状況を表すようになった。日常会話では誇張表現として軽い場面でも使われる。絶体絶命に類似した「万事休す」は諦めの境地を強調するのに対し、絶体絶命は逃げ場のなさを表すため、逆転劇の直前場面でよく使われる。緊迫感を最大限に表現する語として定着している。
起死回生
きしかいせい
今にも死にそうな状態から蘇らせること。転じて、絶望的な状況や危機的な局面を一気に立て直すこと。ビジネスの経営危機、スポーツの試合での逆転、病気からの回復など、広く用いられる。「逆転の一手」「土壇場の大逆転」に近いニュアンスを持つ。「一矢報いる」「起死回生の一打」などの慣用表現としても使われ、劇的な逆転を形容する語として定着。逆境の中でこそ発揮される力を称える意味でも多く使われる。
一将功成りて万骨枯る
いっしょうこうなりてばんこつかる
一人の将軍が功績を立てる陰には、多くの兵士が命を落としているということ。栄光の裏には無数の犠牲があることを指す。
一期一会
いちごいちえ
一生に一度だけの出会いと心得て、その場のもてなしに誠心誠意を尽くすべきという茶道の精神を表す言葉。同じ顔ぶれで再び席を設けることがあっても、まったく同じ瞬間は二度と戻らない。転じて、人との縁や機会はすべて唯一の瞬間であると捉え、毎回を大切に誠実に向き合う人生の姿勢を表すものとして、茶道の枠を超えて広く用いられている。
一石二鳥
いっせきにちょう
一つの行動で二つの利益や目的を同時に達成すること。英語の諺「kill two birds with one stone」に対応する表現で、日本語でも効率的な方法や偶然の副次的効果を表す。単なる効率化だけでなく、予期せぬ副次的利益が生じた場合にも使う。「一挙両得(いっきょりょうとく)」が漢語系の同義語として並行して使われており、改まった文脈では「一挙両得」が好まれることもある。一石二鳥はより口語的・日常的な表現。
負けるが勝ち
まけるがかち
争いごとでは一時的に負けても、長い目で見ればその方が勝ちにつながることがあるということ。
一挙両得
いっきょりょうとく
一つの行動で二つの利益を同時に得ること。
七転び八起き
ななころびやおき
何度失敗してもその都度立ち上がって努力すること。転んでも転んでも起き上がる不屈の精神を表す。失敗や挫折を繰り返しながらも諦めずに前進し続ける姿勢を称える表現。挫折した人を励ます言葉、あるいは自分自身の意志を確かめる言葉として使われる。「七転八起(しちてんはっき)」とも書き、だるまの起き上がり小法師がこの精神を象徴する。